こちらの記事は2017年のブログ記事です。
こんばんは。 広島市南区の整体 鍼灸 佐々木整骨鍼灸院です。
連休前に久々にバレーのイップスの子(高校一年生)が治療に来られました。
今回は女子で女性のイップス患者さんは今まで多くのイップス患者さんが来られましたが、当院では二人目。
女性の方が感覚が良いので上手くいくと劇的に改善する可能性が高いと思うのですが、、、やってみないとわかりません。
今回は10日前くらいから発症し、原因が全くわからないとの事。
しかし中学の時も一度イップスになったが1週間くらいで治り、気にしていなかったようです。
1週間くらいで治ったという事は本当のイップスでは無かった?でも今回も同じような症状だから根本的にはイップスで完全に治っていなかった?
イップスの定義をどうするか?で変わるので何とも言えませんが、直ぐ治ったらスランプで済むのでしょうが・・・
色々と詳しく中学時代と今回の状況を確認し、ホワイトボードに書き出し、共通項が見えてきたのでこれが原因だろうな~と言う仮説を立てましたが、本人に尋ねても、「わかりません。」とのことで詳しく僕の仮説を説明し納得。
先ずは頭の理解をしっかりとして貰います。
それから実際にバレーのトスを上げて貰うのですが、だいたい現場で特定の場面でイップス現象が起きるので、今この場で起こることは少ないです。
今この場でイップス症状が出る場合は少し重症化していると判断しています。
今回もイップス症状は出なかったので、ここからがイメージトレーニング。
まずここ最近で一番イップス症状が酷かった場面を思い出して貰い、それがしっかり出来てからイップス症状を上手く出すことが出来たらOK!
これが上手く出来ないと先に進めません。。。(^^;)
これが上手く出来ると逆に治るのも早いです! (^_^)v
この誘導がミソ!上手く出来ました!
それからその時の身体の感覚や感じていることを詳細に聞き出し、無意識にイップスが起きている自分の身体の感覚を意識化します。
そしてここからが、様々なリラックス方法を指導して先ず身体の緊張を自力で取る練習をし、ここからが一番良かった場面を思い出して貰いまたまたイメージトレーニング。
これまた身体の感覚を詳細に聞き出し、イップスの起きている身体の状態と調子の良い状態の違いをしっかりと意識して貰い自覚して貰います。
それが本人にしっかりと身体で体感することが出来ると、あとはそれら統合していきます。
今回はやはり女性、感覚が良いです。
イップス症状がトスを上げる時に手が震える。
症状が出るとの事だったのですが、手が震える前の「何か手の感覚が変な感じ」というのをしっかりと感じていました。
その何か手が変な感じが無くなればイップスは無くなります。そこをしっかりと指導し治療終了。
1週間後のメールではかなり良い感じのようでもう少しで完治しそうです。
ただ今回は自分自身の中で、あまり原因がはっきりわからなかったので、自分自身がどんなプレッシャーを感じているのか?という事をしっかりと自覚し、強い私・上手な私・負けない私・自信のある私・自信が無い私・頑張り屋さんな私・認めて貰いたい私・・・などのあまり普段自覚していない自分自身の深層心理を少し意識しないとまた緊張して手が震えるかも知れません。
イップスは心理的な側面ばかりで無く、身体の使い方など色々な要因で起こりますが、大事なことはやはり自分自身の内的認識能力が高いか低いか?これは身体の感覚だけで無くメンタルな部分まで感じること意識化することが大事です。
僕は自己観照と言っていますが、自分の身体と心の状態をいかに第三者的に観察出来るか?
はっきり言って難しいです。。。。(^^;)
これが出来たらイップスにならない。(笑)
でも普段の日常生活から意識すると、内的認識能力が高まりますから、練習あるのみです。
昔からの武術は稽古の時だけでなく普段の生活が全て稽古と言っていました。
今習っているロシア武術システマや合気道でもいつも言われています。
野球やバレーその他の球技って普段の生活と全く関係ないように思いますが、何気ない動作の時に常に自分が何処をどういうふうに動かしているとか、今こういう気持ちで相手のことが嫌だと思ったとか(笑)遊び感覚でやって欲しいです。
一番わかりやすいのは モノの重さを感じる練習です。
野球のイップスの時はボールの重さを感じる練習をするのですが、重さを感じるためには力を抜かないと感じられません。
ボールペンの重さを感じたり歯ブラシの重さを感じたり、軽いモノの重さを感じる練習は大事です。
話しが色々飛びましたが 明日も野球のイップスの子が来院予定。
お電話ありがとうございます、
広島ルート治療専門院 佐々木整骨鍼灸院でございます。