こちらは2018年のブログ記事です。
こんばんは。 広島市南区の整体 鍼灸 佐々木整骨鍼灸院です。
ここ最近PCが壊れたり、バタバタしていてブログ更新が滞り気味ですが、この時期には珍しくイップス患者が来院。
以前「イップスかも?」と思ったら是非読んで欲しい記事として【日刊スポーツ コラム イップスって何?】を紹介しましたが、今回それをまとめた本が発売されました。
丁度購入したかと思ったら、凄いタイミングで中学2年生のピッチャーが来院。
来院時は、肘が痛いという事で病院で、レントゲンとMRIを撮って、特に大きな問題は無いから2週間投げないようして様子を見たが、治らないので来院したとの事。
実際に肘の状態を見たが、ただ筋肉が張って痛みが出ている感じ。
すると付き添いで来られたお父さんが実は・・・・と話し出した。
「肘が痛くなる前の2ヶ月前からイップスのようになり、色々な人に指導を受けたり自分(お父さんも野球指導関係者)が指導してもなかなか治らず、これは自分では手に負えない!」と思って来院したとの事。
お父さんが言うには「イップスになってからテイクバックが異常に小さくなり色々指導しても全く治らなかった!」との事。
今は便利な時代になりました。
イップスになる前の投球とイップスになった時の投球をバッチリ動画をスマホで撮ってくれていました。
見ると明らかにテイクバックが小さくなっている。
イップスの指導をする時はだいたい90分枠で予約を取っているが、予約時に肘の痛みで~との事で30分枠でしか取っていなかった。
たまたま次の方がキャンセルになったので60分は診ることが出来る。
60分でどこまで出来るかわからなかったが、イップスの指導をすることに。
カウンセリングルームに移動し、先ずはイップスになったと思われる原因について思い当たることがあるか?を聞くと、監督さんにプレートの踏み方を指導されてから段々投げられなくなったとのこと。
先ずはイップスになる原因をホワイトボードに書いて詳しく説明。
それからどのようにすればイップスから抜け出せるのか?を説明し、本来ならイメージトレーニングの具体的なやり方をじっくりとやるのだが時間が無かったので、イメージトレーニング(メンタルトレーニング)を止めて、先ずはシャドーピッチング。
シャドーでは問題なし。
実際にマル秘ボールで投げてもらう!
やった~♪ イップス症状出現!(笑)
この場面でイップス症状が出ないと、実際の場面かイメージトレーニングをしないと改善は難しい!
あきらかにテイクバックが小さくなっていたので、今年ジャルタのイップスセミナーで荻野さんに教えてもらったトップの作り方のトレーニングを指導。
しばらく練習してもらうと上手くトップが作れるようになる!(中学2年生なのに感覚が良い!)
それからまたボールを投げてもらうとかなり良い状態になる! お父さんもビックリ!
今度はまたシャドウに戻ってジャンピングシャドウ。
これは大丈夫!
実際にジャンピングしてボールを投げると ×
またまた初めに戻る。
それを数回繰り返すとほぼイップス症状が無くなる。
そしていつも行う身体の力を抜くトレーニングと鞭を使ったスワイショウを行い、身体に鞭のしなやかな感覚をインプットさせる!
最後に明日からの練習をイメージさせて投げる練習。(ここが時間が取れなかったので、どこまで具体的にありありとイメージされているか?詳しく指導できなかったのが少し残念!)いい感じで投げる事が出来ている!
あとは目の使い方も少し指導。
お父さんもあきらかに投げ方が以前のように戻っていたので安心された。
あとはLINEでフォローしていくことで終了。
お父さんには今日伝えたやり方で指導してください!と伝えたのでなんとか大丈夫だと思う。
肘の痛みも多分、無意識に緊張していた分肘に負担がかかっていたのでは?と思っている。
今後の報告を楽しみにしている。
お父さんも野球指導者なので、イップス様の症状が出た時の選手の対応の仕方を学んで頂けたので良かった!
初めに紹介した【イップスは治る!】の本の中では指導者側の事についても詳しく書いてあるので、是非とも野球指導者は読んで欲しい一冊!
もう一つ参考になる記事がこちら。 【イップスの深層】
意識的にやるとイップスは治りにくくなるが、無意識にこの動きが出来るようになると負担が少ない。この無意識な動きがポイントで、無意識の動きを意識的にコントロールしようと思えば思うほどイップスは治りにくくなる!
お電話ありがとうございます、
広島ルート治療専門院 佐々木整骨鍼灸院でございます。